地域の挑戦に寄り添い、人と人がつながる未来のかたちを探す旅。
【企業名】株式会社Sun Asterisk
【滞在期間】2025年10月26日(日)~ 11月22日(土)
【滞在エリア】いわき市
体験者の和泉さんは、東京に本社を構えるIT企業で働きながら、地域の事業課題に向き合い、現場から学びたいとの思いから本事業に参加されました。観光ではなく“暮らしのなかに入る”ことを重視し、地域の日常や様々な背景に触れるため、長期滞在を選ばれています。
滞在中には地元のイベントも参加し、住民の方々とのつながりをさらに深められました。こうした交流を通じて福島の“リアル”に触れ、今後の展開につながる貴重な体験となりました。
長期滞在で築かれた信頼関係は、地域の思いや背景を深く理解するきっかけとなり、「地域の温かさや挑戦を支える人々の力こそ、この地の魅力だ」と実感し継続して関わっていきたいとの想いを強くしています。
【地域交流】双葉郡大熊町・双葉軍楢葉町
1回目:2025年10月31日(金)
株式会社ReFruits(双葉郡大熊町)/大熊インキュベーションセンター視察・意見交換・キウイ圃場の視察 ※協力先:株式会社ReFruits 代表取締役 原口拓也さん
2回目:2025年11月10日(月)
株式会社結のはじまり(双葉郡楢葉町)/シェアハウス・食堂見学・意見交換 ※協力先:株式会社結のはじまり 代表取締役 古谷かおりさん
大熊町キウイの挑戦を共に見つめ、自分の役割を考えた長期滞在の学び
震災を経て大熊町に移住し、キウイフルーツの再生に挑む原口さん(写真右)。地域に根を下ろし、果樹産業の未来を切り拓く取り組みや農業DXの現場について、直接対話や圃場視察をしながら理解を深めていました。滞在中に積み重ねた視点と地域の挑戦が交差し、より具体的な学びや気づきが生まれる時間となりました。
今回の交流は、地域の挑戦に寄り添いながら、自身の専門性をどう生かせるかを考える大きなきっかけとなりました。他の参加者と共に原口さんの話を聞き、圃場視察や意見交換に参加する中で、地域の未来に向けた多様な視点に触れ、自らの関わり方をより深く見つめ直す時間となりました。大熊町キウイを軸にした学びを通じて、共創への意欲が確かな形で育まれていきました。
暮らしに触れ、地域とつながる。福島で育まれた共創のはじまり
穏やかな空気に包まれる「kashiwaya」で、楢葉町で移住者と地域住民の橋渡し役を8年間務め、食と暮らしを通じて“人をつなぐ場”を育ててきた古谷さん(写真右)と向き合った対話は、参加者のひと言をきっかけに一気に心の距離が縮まり、互いの感性が交わり始めました。暮らしや地域の歴史、日々の営みへと話題が広がる中で、長期滞在だからこそ得られる深い学びが育まれていきました。
楢葉町を散策中、地域の方に招かれ自宅でお茶をご馳走になるなど、「kashiwaya」が紡いできた信頼の輪を参加者自身が体感する場面もありました。ITの専門性を生かして地域課題の整理に協力するシーンも生まれ、双方にとって未来へとつながる関係づくりの第一歩となりました。