大熊町のキウイが育む“企業×地域”共創のはじまり
【企業名】株式会社Sun Asterisk
【参加人数】11名
【滞在期間】2025年10月29日(水)~ 11月2日(日)
【滞在エリア】双葉郡大熊町・いわき市
【地域交流】双葉郡大熊町
2025年10月31日(金)
株式会社ReFruits(双葉郡大熊町)/大熊インキュベーションセンター視察・意見交換・キウイ圃場の視察 ※協力先:株式会社ReFruits 代表取締役 原口拓也さん
復興の地で交差した“地域の挑戦”と“企業の創造力”
震災を経て大熊町に移住し、キウイフルーツの再生に挑む原口さん。地域に根を下ろし、果樹産業の未来を切り拓こうとする取組や、大熊町で進める農業DXの実践、キウイブランド再生への歩みが、投影資料を用いて丁寧に紹介されました。参加者は、町の復興と事業の背景を一つひとつ理解しながら学びを深めていきました。
参加者11名が3グループに分かれ、原口さんと共に「企業研修の可能性」と「キウイを世界ブランドへ育てる方法」をテーマに議論しました。「ファンづくり」「BtoC視点のブランディング」「全国へ届ける仕組み」など多様なアイデアが次々と生まれ、「共に新しいプロダクトをつくりたい」と手を挙げる姿も見られるほど、熱量の高いディスカッションとなりました。
圃場視察では、苗木、植樹、土壌改良など、キウイづくりの“現場のリアル”を原口さんに直接質問しながら学びました。震災後にゼロから再生を進めてきた畑に立つことで、参加者は自然環境や復興の歩みを身体で感じ取り、「この挑戦に自分たちも関わりたい」という思いが芽生えていきました。農業の持つ可能性と地域の底力を実感する時間となりました。
体験の締めくくりには、収穫期を迎えたキウイの試食が行われました。これまで味わったことのない甘さに全員が感動し、「もっと多くの人に知ってほしい」との声も上がるほどでした。原口さん(写真左)の「大熊町のキウイを世界ブランドに」という強い思いに触れ、再訪や継続的な協働を望む声が多く上がり、新たな連携への期待が高まりました。