移住体験で生まれたふくしまとの縁 ~東京の企業が玉川村にオフィスを構えるまでのストーリー~
【企業名】株式会社プロフェッショナルエフェクト
【本社所在地】東京都大田区
【事業内容】ITコンサルティング、システム開発、SES事業
【企業移住時期】2025年2月
【拠点市町村】玉川村
空き店舗を改修して誕生した“初の地方拠点”
東京都大田区に本社を置く株式会社プロフェッショナルエフェクトは、「ふくしま企業移住支援補助金」を活用し、福島県玉川村内の空き店舗(元電器屋)を購入・リフォームし、2025年2月に会社として初となる地方拠点を開設しました。
新たに設けた福島拠点は、2025年に福島県へ移住した社員の勤務オフィスとして使用するほか、普段は東京本社で勤務する社員が福島を訪れた際のサテライトオフィスや、社員同士の交流拠点として活用され、いわゆる“サードプレイス”の役割も担っています。
拠点の外観はコーポレートカラーである『ネイビー』を採用しているそうです。
“地方拠点”を設けた“玉川村との出会い”
ちょうど1年前となる2024年2月、社員4名が“テレワーク移住体験”で玉川村を訪れたことがすべての始まりでした。
“移住体験”とはいえ、「気分転換に場所を変えて仕事をしてみたい」という気持ちが強く、当初は地方拠点を設けることまでは考えていなかったと代表の平山氏は語ります。
しかしながら、約1か月にわたる村での滞在の中で、さまざまな福島の魅力に触れるとともに、多くの地域の方と出会い、新たな縁が生まれました。
業務面でも、「東京から離れた場所という距離的問題が業務上の支障になるのでは?」と考えていましたが、実際にテレワーク体験をしてみて、「インターネット環境が整っていれば業務に問題はなく、むしろリフレッシュしながら仕事に集中できたことで、複数の契約が決まるなどポジティブ成果も多かった」と語ります。
こうした地域の魅力や人との縁、業務面の懸念が解消されたことが玉川村へ地方拠点を設置する決断につながりました。
“福島拠点”での取り組み
玉川村役場から徒歩1〜2分ほどの距離にある福島拠点-
役場に近いという縁もあり、2025年5月には同社の強みであるDX推進の分野において、玉川村と「地域活性化起業人(※)」の協定を締結しました。
平山氏は「自社が得意とするDX分野の知見を活かし、村民のデジタルデバイドをなくし、村が掲げる“誰ひとり取り残さない村づくり”に貢献したい』と語っています。
今後の村のDX推進においても、その活躍が期待されています。
※「地域活性化起業人制度」…都市部に所在する企業などと地方部の自治体が協定を締結し、協定に基づき企業の社員を一定期間自治体へ派遣する制度。
ふくしまでの今後の展望
これまで都内で展開してきたIT分野の業務に加え、玉川村のフィールドを活かして新たにドローン事業の展開も進めていきたいと考えているそうです。
また、IT企業の多くが首都圏に集中しており、福島県内にはIT企業が少ない現状を踏まえ、福島拠点を軸に地域の子どもたちへのDX教育を進めるとともに、そこで育ったIT人材が「福島で働ける場所」、そして「一度福島を離れても将来戻ってこれる場所」を作っていきたいと語ります。
おわりに
玉川村とのご縁から始まった、“株式会社プロフェッショナルエフェクトの地方での挑戦”。
その新しい歩みは、地域に寄り添いながら、これから少しずつ広がっていくことでしょう。
福島で育まれる取り組みが、地域にも企業にも、ゆたかな未来をもたらしてくれることを願って──
【参考リンク】
株式会社プロフェッショナルエフェクト
https://www.pro-effect.jp/
株式会社プロフェッショナルエフェクトと協定を締結いたしました!(玉川村HP)
https://www.vill.tamakawa.fukushima.jp/guide/plan/005891.html
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